花火師紹介

増元 直人

花火は人生そのもの。一瞬で終わる儚さ、そこに夢があると思う。増元 直人

花火打上の仕度「現場準備」

花火打上のためには、現場設営が必要となります。花火打上げの規模により、1名だけで数時間で終わるものから、数十名で数日間必要な現場準備まであります。

皆様に花火をご覧頂くための最後の仕度、「現場準備」

現場準備の一番のポイントは、やはり「いかに安全に作業ができるか」ということです。お客様はもちろんのこと、私たち現場作業員にも万が一のことがあれば、美しい花火が台無しになってしまいます。花火大会の運営には、地理的条件や気候条件など、現場の状況を十分に把握することがとても大切になります。
同時に、主催者様がお持ちの条件もクリアして行きます。設置や回収の時間、お客様の動線等、あらゆることを想定し、安全かつスムーズに花火の打上げができるようにしなければなりません。
そのためには、工場内での準備も欠かせません。現場で誰でもすぐに作業に取り掛かれるよう、現場作業の論理化から道具の整理整頓まで、常に全体を見渡せるように心がけています。

どのような現場も日々の整理整頓から始まる

打上現場も、人間のように一所々々個性を持つ。

一言で「打上現場」と言っても、海・山・川と、百種百様あります。また、同じ場所でもシーズンによって打上現場は全く別の表情を見せます。これらをどう予測し、どう対応していくか、ということが非常に大切であり、面白くもあります。例えば、季節によって風向きの変わる現場などは、極力残滓をお客様の方向へ飛ばさないよう、花火の打出し角度を調整したりします。
また、私はオーストラリアの花火業者で働いた経験があります。海外では日本の大きな花火大会の何倍、時には何十倍もの花火を短時間で打上げることも多くあります。そのような現場の運営をするためには、いかに作業者の負担を軽減し、機材、重機で効率化を図るかがポイントとなりますが、日本の花火業界の手薄な部分でもあるように思います。海外での経験も活かしながら、少しでも安全・迅速・確実な現場準備をしていきたいと考えています。

現場準備は入念に行う

加藤煙火の考える「総合演出」

今後、花火業者に求められるのは「総合演出力」

花火業者には今後、花火製造の技術力のみではなく、総合演出力が求められると考えています。ひとつのイベントとして花火大会を取り巻く環境まで総合的に演出することで、筋の通ったコンセプトを持つ、統一感のある花火大会にすることができます。
そのためには、私たちは広い視野を持っている必要があると考えています。例えば、打上げ現場環境を真に活かすためには、自然的要因だけでなく、地域の文化的要因も見えていなければなりません。その地域で愛されているもの、して良いこと、いけないこと。最終的には、主催者、観客の皆様と一体となって過ごせるような花火大会をつくりたいです。
ただし、それを自己満足に終わらせないようにもしなければなりません。花火大会を通じて何を伝えたいのか、独り善がりにならないよう、私たちは細心の注意を払う必要があります。特に、演出のみにこだわって、一発の花火へのこだわりをなくしてしまっては本末転倒だと思っています。お客様は「何を」ご覧に花火大会へお越しになっているのか、常に心へ留めておかなければなりません。
私は、現状維持は大変恐ろしいことだと考えています。常に新しいものが見える目を持っていられるよう、日々謙虚な姿勢で周りの刺激を吸収していきたいです。

打合せを重ね、お客様のコンセプトを形にしていく

加藤煙火の花火師

  • 横田 栄一
  • 尾崎 正仁
  • 伴 長春
  • 加藤 克典
  • 本田 裕之
  • 泉 宏樹
  • 増元 直人

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