花火師紹介

泉 宏樹

“パッ”とひらいた瞬間(とき)に“グッ”とくる、そんな花火をつくりたい。泉 宏樹

花火の「研究開発」

花火師には花火の製造、打上げ以外にも「研究開発」という大きな仕事があります。少しでもきれいな花火をつくるため、昼夜研究に励んでいます。

今日よりもより良い花火をつくるための研究開発。

花火の研究開発はアイデアや探究心からすべてが始まるのではないかと考えています。
「現状のものをもっと良くしたい!」
「今までだれも見たことのないような花火を作りたい!」
このような想いをどのように形にして行くのか。今までの経験や新たに自分が取り入れた知識などから具体的な方法を発案して行くところから研究開発が始まります。
そして、取り敢えずはその発案を形にします。
「花火の研究開発」と言うと何だか華やかにも聞こえますが、実はとても地道で根気のいる作業です。具体的には、商品としての花火と同じ方法で「配合→星掛け→仕込み→玉貼り」の工程でテスト花火を製作し、出来上がった玉を実際に打ち上げます。そして結果を評価し、改善するポイントを見つけ、また形にし、そこから何度も何度も改善を繰り返し、良いものが出来上がるまで延々と続けます。
まだまだ駆け出しの花火職人である私ですが、迷いながらも研究開発に取り組めているのは、先輩方のアドバイスやご指導を頂けているお陰と考えています。
私は、研究開発という専門的な場面でこそ、これまで観客として色々な花火を見てきた経験を忘れず、お客様目線の探究心で多くのアイデアを発信して行くことが大切だと考えています。それがやがて大きな成果につながるのではないかと思います。

研究開発での配合

自分がもらった感動 次はそれをより多くの人に

私が花火師という仕事を意識し始めたのは大学生の時で、それまでは特に将来就きたい仕事などはなく私にとって花火は“見る”ものでした。小さい頃、夏になると私の地元で、大阪の中でも大きい花火大会があり毎年楽しみにしていました。当時は別に大の花火好きというわけではなかったのですが、花火の玉が開くと共に、音が直接胸に響き、大きな光が広がると心にグッときました。そして、その事をふと思い返した時、花火を作って“見てもらう”側になれたらいいなと思うようになりました。
それから、全国の色々な花火大会を見に行って色々な種類の花火に出会い、迫力に圧倒され、様々な演出で楽しませてもらいました。
念願叶って花火師として働けるようになった今、花火を届ける側となり、今まで自分が花火を見て受けた感動をより多くの人に味わって頂けるように頑張っていきたいと思います。

研究開発での燃焼試験

加藤煙火が考える競技会へ臨む姿勢

「競技会の先にあるもの」を常に意識する

一言で「花火大会」といえども、夏祭りや奉納花火、クリスマス、年越しカウントダウンなどその形は様々あり、そのひとつとして、各花火業者が互いに精魂込めて作り上げた花火を競い合う「競技会」が行われています。もちろん「競技会」も一般のお客様も観覧できる花火大会として全国各所で行われており、中でも有名な大会として、優勝者に内閣総理大臣賞が贈られる大曲全国花火競技大会、土浦全国花火競技大会があります。
競技会は闘いの場でもあるので、各業者とも他業者との違い、個性、新しい演出、新しい効果などにこだわって花火を出しています。しかしそれだけではなく、見に来て頂いているお客様に喜んでもらえる花火でなければならないと思うし、審査員の評価だけではなく一般のお客様を一番沸かせる花火を打上げてこそ本当に優秀な成績を収めることになると思っています。
また、競技会では普段では見られないようなこだわりの花火が登場することも多いですが、競技会に向けて高めた技術や演出を、夏祭りや奉納花火などの普段の花火大会を毎年楽しみにして頂いているお客様に見てもらえてこそ意味があると、私は考えています。競技会を特別視するのではなく、その先により多くのお客様がいらっしゃる事をしっかり意識してやっていきたいです。

競技会へ出掛ける花火に玉名を入れる

加藤煙火の花火師

  • 横田 栄一
  • 尾崎 正仁
  • 伴 長春
  • 加藤 克典
  • 本田 裕之
  • 泉 宏樹
  • 増元 直人

このページの先頭へ